新潟市 Y氏邸 2,025万円〈税別〉
健やかに育ち続ける家家づくり、まだまだ進展中
家族と共に住まいも健やかに育つ

それぞれの思いを持ち寄って生まれた
人が集まり笑顔があふれる暮らし
結婚後、二人の生活を楽しみながら、ゆくゆくは犬を迎えて暮らそうと考えていたYさん夫妻。マイホーム計画中に息子Aくんを授かり、家づくりもやや路線変更したという。
シックで和モダン風のインテリアが好きなYさん。パリのアパルトマン風の家が好きな奥さま。双方の思いは強く、家づくりが具体化し始めてもなかなか折り合いがつかない。相談した建築家に「どんな家に住みたいか、それぞれのアイデアをまとめてみては」とアドバイスされ、Yさんは和モダン風や古民家風の家などを紹介した本を熟読。一方の奥さまは憧れのインテリアやキッチンなどの写真をスクラップブックに貼り、詳細なデザインを書き込んだ。
それぞれ作業を進めつつ、好きな生活スタイルを考えたり、暮らしの中で重視するものは何かを話し合った。ともに人を呼ぶのが好きで、おいしいものを食べたりお酒を飲んだりすることが大好き。二人の思いの結晶がご覧のY氏邸である。
目を引くのは1階の「土間コーナー」。玄関ホールを兼ねたこの空間は主寝室より広く、漆喰は友人たちと「ヒーヒー言いながら」塗った力作。さまざまな目的に使えそうなフレキシブルさが魅力だ。畳コーナーとロフトのあるLDKは、梁を見せる天井と床材の質感が印象的な伸びやかな空間である。


家族と一緒に住まいが進化する
Yさん夫妻は共に多忙な仕事を持っているが、週末ともなれば気のおけない仲間が集う。「居心地がいいらしく、みんななかなか帰ってくれません」と奥さまは笑う。
こだわりのキッチンは奥さまの思い通りの設備を持たせ、すっきりと機能的。洗濯を担当するYさんも、効率的な物干しに工夫を凝らす。Aくんもトイレ掃除を担当するなど、ただ住むだけではなく、家族がそれぞれのスタイルで家との関わりを深める毎日がここにある。
そんな中で夫妻が感じるのは「家づくりは終わっていない」との思いだ。後からいくらでも工夫できる要素がまだまだあると口をそろえる。
「新型コロナウイルス禍でテレワークになった時、あまり使っていなかった主寝室脇の書斎コーナーを整えたんです。気持ちよく仕事できる空間ができました」と奥さま。いつかはAくんとリビングルームの壁に思いっきり絵を描いてみたいとも話す。Yさんも「土間コーナーの開口部にオーニングをつけてテラスとつなげればここでも飲める。いつかは犬を飼いたいし、バイク用にスロープも」と改装を計画中だ。
次はこうしてみよう、こんな暮らし方はどうかな。そんな会話が常にあるY氏邸。引き渡しは完成形ではない。住みながら変えていく楽しさを秘めたわが家に、家族はみんな夢中だ。











家族構成 | 夫婦+子ども1人 |
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敷地面積 | 145.43m²(43.99坪) |
延床面積 | 126.42m²(38.24坪)/1階58.84m²(17.80坪)/2階68.58m²(20.75坪) |
竣工年月 | 2015年4月 |
工法 | 木造軸組工法 |
基礎 | 杭基礎 |
断熱材 | 床:フェノール樹脂系 50㎜/天井・壁:ロックウール 100㎜ |
外装仕上 | 屋根:ファイバーグラスシングル葺き/外壁:アクリルシリコン樹脂(マジックコート)コテ仕上げ |
内装仕上 | 床:塩ビタイル/壁:漆喰塗り、ルナファーザー張り/天井:ルナファーザー張り |
設備 | キッチン:オリジナル/バス:TOTOサザナ/トイレ:TOTO |
開口部 | 窓:三協アルミ/ドア:オリジナル |