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家づくりのノウハウ - 失敗しない家づくり

恋するキッチン

失敗しない家づくり

失敗しない家づくり目次

恋するキッチン2014

2014年夏、『ハウジング新潟 sumica』編集部ではみなさんの自慢のキッチンを大募集! 2名の審査員によって最優秀賞と各賞が決定しました。

最優秀賞

「台所」をイメージさせる大きな窓とステンレスの対比が心地いい 堤邸(新潟市南区)

リビングから目に飛び込んで来るのは、天井の高さいっぱいまで造り付けた、どこか懐かしい木枠の窓。そこからはやわらかい北からの光が差し込んでくる。光の先にあるのはステンレスの一枚板で造ったシンクと調理台。奥様の身長に合わせて、燕の職人にオーダーした。長さは3.5メートル。

シンクの後ろにはアイランドタイプの作業台を置いた。この下を収納スペースにすることで、食器棚を置かず、シンプルなキッチン空間が実現した。

無機質で、シンプルで、自然の木の風合いを感じる家。堤夫妻が思い描いていた家だ。緑を見ながら、風を感じながら、鳥の声をききながら料理ができるキッチンを望んだのは奥様だった。キッチンに立っているとき、日々自然を肌で感じたいと思った。

窓の建具も奥様がイメージし、イラストに描いて業者に渡した。「想像以上の仕上がりでした」と奥様は微笑む。いまでは「台所に立っていて居心地がいいですね」と、キッチンに対する意識の変化を語る。目隠しの役割も果たしているすりガラスは、素朴な建具の雰囲気とあいまって、家全体に懐かしい香りを運んでいる。

四季の移り変わりが大きな窓に映し出される「台所」は、使い込むほどに味わいを増していくことだろう。子どもたちの成長とともにそれを楽しむ豊かな毎日が目に浮かぶ。

奥様の身長に合わせたステンレスのキッチンはお手入れも簡単で清潔感にあふれている
作業台には大きな引き出しをつけ小物を収納、下にはゴミ箱などを置き有効に活用
双子のお嬢さんたちに「シンプルで自然な暮らしの豊かさを感じてほしいですね」と堤夫妻

個性的で賞

お気に入りの雑貨が輝きを放つカフェのようなキッチン 目黒邸(新潟市秋葉区)

「ここはカフェ?」と一瞬目を疑うほどセンスよく雑貨が飾られた目黒さんのキッチン。カップボードの上部に掲げられた手書きのランチメニューボードがキッチン全体のアクセントになっている。

このカップボードもパントリーも、もともとは扉がついていたものを、「ただすっきり片付いているのがつまらなくて」、奥様自身が扉を外し、2日間で見事な見せる収納を完成させた。

雑貨が大好きで、棚や椅子などの木工作品を作るのが趣味である奥様がキッチンの大改造を始めたのは新築2年後の4年前から。最初に取り掛かったのはコンロ前の棚だった。リビングからコンロが見えるのが嫌で、手作りの棚を付け、コンロ側には調味料を、リビング側には雑貨を置いた。そこからはお気に入りの雑貨を生かし、ある物がぴったり収まる棚を作り、小物を使い、パントリーもカップボードもハイセンスに収納。よく使うトレイやお気に入りの食器をスタンドラックで飾り、使い勝手のよさも完璧だ。こうして理想のカフェキッチンが完成した。その名も「USED LIFE CAFE」。

窓側の作業台も常に使う調味料などはかわいい容器に入れて見せる収納を、お弁当の食材など日々使う細かいものは、おそろいのボトルにラベルを貼って引き出しに収納。見せる、隠すの絶妙なバランスも魅力だ。

大好きな雑貨に囲まれて、お子さんたちの様子を見ながら料理ができる。幸せな時間がここにある。

シンクと作業台の間が広いから、ご主人や子どもたちとキッチンに立つのもラクラク
お気に入りの空間が仕上がると写真投稿アプリにアップ。同じ趣味の仲間と情報を共有することがよい刺激になる
パン粉やクルトンなどの食材はお気に入りのビンに入れて棚に置くだけで、素敵なインテリアに

落ち着くで賞

収納力抜群のコの字型キッチンで無駄な動きをカット 古俣邸(新潟市西区)

「家づくりにおいてキッチンは要」。工務店を経営するご主人がキッチンに対して思うことだ。この思いと、自身も料理が趣味であることから、最小限の移動で洗う、切る、調理、収納までできる動線を考え抜いた古俣家のキッチンが生まれた。

調理台の下には米びつ専用収納、コンロの右下にはカレー作りに使うスパイス類専用の引き出しを付けるなど、大型から小物まで、収納の場所も方法も緻密に計算。棚の高さも工夫し、コップや茶碗など日常よく使うものは目の高さに置けるよう、収納棚を造った。コの字型の場合、コーナーがデッドスペースになるため、可動式の棚を置き、奥にふだん使わないものを収納することで有効活用している。

機能性とともに見た目のセンスのよさも光る。家の内装と合わせ、キッチンにも杉の無垢材を使い、調理台はステンレス。さらに壁面にはイタリア製の厚めのタイルを配した。木、ステンレス、タイルの新鮮な組み合わせが、スタイリッシュ過ぎずカントリー過ぎない、独特の落ち着きを生み出している。

「シンク下には食器などは収納したくなかった」という奥様の希望をかなえ、シンク下は空きスペースにしゴミ箱を置いた。シンクは90センチ幅のワイドタイプだから調理しやすく、奥様も大満足だ。思いやりと快適さが詰まったこのキッチンが、これから誕生するお子さんと3人の食事シーンを彩っていく。

収納する物に合わせた高さの棚を設置したパントリーもキッチンから数歩のところに
スパイス類専用引き出しには取り出しやすいよう傾斜をつける工夫も凝らされている
無垢材を使ったナチュラルテイストのリビング。キッチンとの間に棚を設置し、よく使うものやワインなどを“見せて収納”